唱歌（しょうか）とは、主に小学校教育用に作られた歌詞のある曲のことであり、童謡もこれに含まれる。「文部省唱歌」とも呼ばれる。 明治から第二次世界大戦終了時まで文部省が編纂した、尋常小学校、高等小学校、国民学校の「唱歌」の時間のための教科書、または、学制改革（1946年）後の小学校の「唱歌」の時間向けの教科書に掲載された曲の総称である。 もともとは1872年（明治5年）に学制が発布され、小学校の教科の1つに「唱歌」（現在の「音楽」）が設けられたことから始まる。唱歌の時間のための教科書が作られ、初期は欧米の賛美歌を日本訳したものが中心に掲載されていたが、徐々に楽曲が制作されるようになった。 代表的な唱歌は、「蛍の光」「蝶々」「鳩」「故郷」「春の小川」「夏の思い出」など。