中孝介（あたる こうすけ）とは、歌手であり唄者。唄者とは奄美地方の伝統的な歌謡であるシマ唄の歌い手、名手という意味である。元ちとせのライブで初めてシマ唄を聞いた中孝介は1997年頃、シマ唄を独学で学び始めた。翌年に開催された第19回奄美民謡大賞に初出場し、努力賞を受賞した。2000年には新人賞を獲得し、日本民謡協会奄美連合大会では総合優勝を果たした。それらの後にインディーズからシマ唄のアルバムとポップスのミニアルバムを発売。2006年にエピックレコードジャパンからメジャーデビューし、同年に中華圏でアルバムを先行発売したところ、台湾のミュージックチャートで初登場1位に輝いた。国内ではまだ実績がなかった無名の日本人アーティストが海外でデビュー1位を取るのは極めて異例であった。その独特な歌声と歌唱法は国内外を問わず高く評価され、「地上で、最も優しい声」と称されている。代表曲は「思い出のすぐそばで」「花」「種をまく日々」など。